文鎮化した L-04C の復旧手順(後編)
Created at: 2013-06-15 17:43:57
前編に続き、文鎮化した docomo L-04C を復旧させる手順を説明する。前編を読んでない方は、先にそちらを読んでいただきたい。
今回はファームの書き換えと、作業結果の確認までを説明する。
3. ファームの書き換え
いよいよファームの書き換えである。失敗するとより深刻な事態になるおそれもあるので、慎重に作業する必要がある。
PC との接続
音量ボタンの「↑」と「↓」を同時に押しながら PC と 端末を USB ケーブルで接続する。端末が起動したら、黄色い背景に「Updating…」という文字が表示されるのを確認する。
この画面を確認したら、音量ボタンから指を離してもよい。
- 補足:
- 作業時の確認では、USB ケーブルを接続してから “Updating…” が表示されるまでの時間は1秒ほどであった。少し時間がかかることがあっても、せいぜい数秒程度だろう。それ以上待っても表示されない場合は、最初からやり直したほうがいいと思われる。
KDZ Updater の起動
KDZ_FW_UPD.exe を起動する。
書き込み処理の設定
ダイアログの項目を次の値に設定する。
- Type => 3GQCT
- PhoneMode => EMERGENCY
- KDZ file => (ダウンロードした公式ファーム)
書き込み処理の開始
ファームの書き込みを開始する。途中で中止はできないので、本当に書き込んでよい場合のみ実行する。
実行してもよいなら Launch software update を押す。
Update Process に処理の状況が表示される。’Unpacking KDZ’ と表示されたところで少し時間がかかるが、処理は続いているので何もしてはいけない。処理の途中で端末の電源が切れるが、この時も何もしないで待つ。
書き込み処理の終了
処理が終了すると Update Process に ‘===FINISHED===’ と表示される。
- 補足:
-
’===FINISHED===’ のメッセージには KDZ Updater が処理を終了したという意味しかない。なんらかの理由で処理が中止されたときもこのメッセージは表示される(プログラムのクラッシュを除く)。したがって、このメッセージが表示されても、ファームの書き込みに成功したとは言えない。
処理が中止された場合は ‘===FINISHED===’ の前に何らかのメッセージが出るようだ。例えば、端末が接続されていないときは “PHONE WAS NOT FOUND!” というメッセージが表示される。
KDZ Updater の終了
Exit を押して KDZ Updater を終了させる。
ファームの書き換えはこれで終了である。
4. ユーザデータの削除
リカバリモードで起動して、ユーザデータの削除を行う。不要な場合もあると思われるが、念のためにも実行しておいたほうがよいだろう。
作業時の端末では、これを実行しないで起動すると android ロゴから先に進むことができなかった。何回試しても常にそうなるので、この手順は必須である。
リカバリモードでの起動
以下の手順により、端末がリカバリモードで起動する。
- 端末の電源を切り、USB ケーブルを抜く
- 音量ボタンの「↓」、ホームボタン、電源ボタンを同時に押す
- 端末が起動し、LG ロゴに続いてリカバリの画面が表示される
リカバリの画面が表示されるまで、3つのボタンは押し続けなければならない。
リカバリ画面の操作
リカバリ画面では以下のボタンを使用する。
- 音量ボタンの「↑」と「↓」 - 選択肢の移動
- 電源ボタン - 決定
削除の実行
“Yes – delete all user data” を選んで、電源ボタンを押す。実行中は次の画面が表示される。
処理が終了すると、端末は自動的に再起動される。
5. 結果の確認
起動後の画面が、LG ロゴ → docomo ロゴ → android ロゴ → ロック画面と遷移するのを確認した。docomo ロゴは CM7 では表示されないので、公式ファームで起動しているのは間違いないようである。
さらに端末情報を表示して、確かに公式ファームであることも確認した。
以上で作業はすべて終了である。